2020年度「第5回みたかFabコンテスト」審査結果発表

2021年3月5日

「第5回みたかFabコンテスト」では、“デジタルでつくろう。たのしいをカタチに。”をテーマに、カプセル部門と商品化部門の2部門で募集を行い、たくさんのご応募をいただきました。厳正なる審査の結果、以下のとおり入賞作品が決定しました。また、入賞作品展を以下の日程で行います。

入賞作品展

2021年4月7日(水)~4月21日(水)
8:30~17:00(予定)(土・日曜日は除く)
三鷹市役所ロビー(三鷹市野崎1-1-1)

総評

2020年みたかFabコンテストは、質が高い作品が多かったということができます。
商品化部門では、生活を楽しくするための企画や構想、造形、技術などの点において、完成度が高かった「木の仕掛けおもちゃ「蝶とカメレオン」」が最優秀賞、特別賞に選ばれました。また、購入者の手の中で完成する「細密ぬりえ」、「吊るし雛」が特別賞に選ばれました。このほかにも、小さな鉄球を三次元的に動かす迷路は制作技術やプログラムにおいて優れていましたし、小さな動力で飛ぶ飛行機は技術的に高い水準で仕上げられていました。
今回新設されたカプセル部門では、今日的な感覚あるいは製作者の関心に共感できる魅力的な作品が多くありました。その中で、最優秀賞「PUZZLE BEAR」は、手に持って組み立てて、遊んでみたくなる作品でした。細部まで考えられた作品でした。また「metamorphosis」「三鷹の樹木たち」「エクス鍵バー キースタンド」が優秀賞に選ばれました。

審査委員長 小林 昭世
武蔵野美術大学 基礎デザイン学科 教授

入賞作品

[商品化部門] 最優秀賞/特別賞(株式会社ウッドボックス賞)

"木の仕掛けおもちゃ「蝶とカメレオン」
■作品名
木の仕掛けおもちゃ「蝶とカメレオン」
■所属
有限会社ファインデザイン
■氏名
藤山 鉄己
■作品説明
「蝶とカメレオン」は、デジタル加工機(レーザーカッター)で加工した木のしかけおもちゃ。車輪の回転で目を回し、車軸のカムとてこの原理で口を大きく開閉する。その上下運動で蝶も動く。また、木材の断面の焦げは、カメレオンの身体の模様を表現している。この作品のパーツ加工時間はわずか10分弱。組み立てはダボを使って位置ぎめしやすい簡単設計。
■講評
【最優秀賞】
カメレオンはその形と色の不思議さ、ユーモラスな目の動き、素早い舌の動きによってこれまでも玩具のモチーフになってきました。この作品は、カムの機構を工夫することで全体の動き、目の動き、口の動きが楽しく関連します。また、Fabの設備で製作できるような設計の工夫がされた、完成度の高い作品です。
【特別賞(株式会社ウッドボックス賞)】
完成度の高い作品です。また、再現性に優れた設計となっており、商品化に適しています。さらに、同様の仕掛け、構造で、さまざまなモデルへの拡張が可能で、シリーズ化ができる作品だと思います。
■使用機器
レーザーカッター

[商品化部門] 特別賞 山田文具店賞

"ハニカムペーパー工作キット(吊るし雛)
■作品名
ハニカムペーパー工作キット (吊るし雛)
■氏名
宮﨑 民子
■作品説明
ターゲット:手作りを楽しむひと、子供と工作を楽しみたい親、離れて暮らす孫や娘に贈りたい祖父母。
テーマ:季節の飾りもの『作る楽しさと飾る喜び』季節を感じ暮らしを丁寧に楽しむ人に向けて自分だけのひと手間をかけることで愛着が生まれ作って贈れば真心も伝えられる工作キット。
自分や親しい人への季節の贈り物として花やお菓子のようにさりげなく気持ちを伝える。
■講評
リース部分のデザインカットが印象的で、木の優しさとハニカムペーパーとの相性が商品としての魅力と独創性がありました。また、購入した方が、簡単な工作をして最終完成させるという楽しさも加わり、雛人形を吊るすという手軽さもいいと思います。
■使用機器
レーザーカッター

[商品化部門] 審査委員特別賞

審査委員特別賞 細密ぬりえ
■作品名
細密ぬりえ
■氏名
小松 幸廣
■作品説明
レーザーカッターで線描きしたぬりえと、それを飾るための額の提案。 紙やセメント地に下地材を塗り、その上からレーザー光を照射することで、細密で深い溝のある線画(ぬりえ)が出来る。溝があることで彩色が容易になり、子どもから大人まで様々な種類の絵具や色を使って創作が楽しめると思う。今回は動植物など自然をモチーフにした。
■講評
線描きしたぬり絵に色を付けていくときれいに絵が出来上がり、ディスプレイとしてもとてもいい作品です。すでに商品化はされているとのことで完成度は高いと思います。デザインや商品プロモーションなどを検討すればかなり売れる商品になると思われます。
■使用機器
レーザーカッター

[カプセル部門] 
最優秀賞

最優秀賞 PUZZLE BEAR
■作品名
PUZZLE BEAR
■氏名
笠井 直幸
■作品説明
遊んで飾れるアーティスティックなクマの3Dパズル。パーツ数は少ないですが意外と難しいかも。カプセルおもちゃなので、カラフルなバージョンの他、シロクマやシークレットバージョンも取り揃えて何が出るかも楽しみにしてもらえるようにした。モデリングソフトで設計して3Dプリンターで出力した。イメージしたものが形になっていくのを見ていると作っている時も楽しかった。
■講評
商品の魅力は、パーツからパズル形式で組み立てられ、完成が楽しみな商品である。 独創性は、完成品から、ばらし方により色々なパーツに分解し創意工夫ができる。 技術力は、優れた技術と工夫で製作しないと、組立・完成品に成らないのでハイレベルである。 市場性は、商品として魅力があり、動物シリーズ化も出来、発展性も感じられる。 実現性は、20個製作すると、8パーツ×20=160パーツ、可能性は大いに有り。
■使用機器
3Dプリンター

[カプセル部門] 
優秀賞

優秀賞 三鷹の樹木たち
■作品名
三鷹の樹木たち
■氏名
山崎 哲幸
■作品説明
三鷹市内で目にする背の高い樹木や、地域のシンボルのような樹木三種をモチーフにした、木製のミニチュア組み立てキット。 さらに古来より日本人に馴染み深い樹木を一種加え、計四種類のラインナップとした。 バランスパズルのような感覚で、組み立てを楽しむことができると思う。 完成後はお好きにデコレーションして、観賞用として楽しめる。
■講評
MDFの素材感と樹木の相性も良く、実物のクオリティは想像以上。三鷹周辺で目にする樹木をデフォルメしていることも親近感が感じられ、コロナ禍で在宅時間が多くなる中、家の本棚やお気に入りの場所でそっと心を和ませてくれる作品。
■使用機器
レーザーカッター

[カプセル部門]
優秀賞

優秀賞 metamorphosis
■作品名
metamorphosis
■所属
FORME
■氏名
中山 正昭
■作品説明
生活の中で当たり前に目にする球と立方体。その当たり前すぎるプリミティブな形が変化し、手や足や頭が出てきて全く別の生命体になる。そんな生命体が世の中にはいっぱい存在している。そんな人間にとって害もないけど、役にも立たない生命体たちが集まって人間の知らないところで夜な夜な別の営みがある。そんな世界があれば面白いと思い metamorphosisシリーズを作ってみました。今晩あたりあなたの家でもコソコソしているかも?※metamorphosis=変形 ♥キューブの特徴:角が尖がっているのでぶつかると痛い。 見た目、強そうだがすぐ壊れる。特技:サイコロの代わりになる。♥ボールの特徴:特技:テニスボールの代わりにこれでサーブを打つと必ず入る。照れると丸くなる??今後、さらに仲間を増やしていきたいと思っています。
■講評
2つの変形ロボットとして応募いただいたmetamorphosisですが、両作品とも変形機構が素晴らしく各審査員の評価が高いためまとめて一つの賞としました。ボール型のロボットは75mmでつくると直接機械に投入できるのではという意見も出ました。
■使用機器
3Dプリンター

[カプセル部門]
優秀賞

優秀賞 エクス鍵バー キースタンド
■作品名
エクス鍵バー キースタンド
■氏名
吉田 圭汰
■作品説明
かの有名なアーサー王は伝説の剣『エクスカリバー』を岩から引き抜いた事で王になった。そう、この剣を引き抜くことが出来るのはユーサー・ペンドラゴンの跡継ぎにしか出来ない偉業なのである。 これはその言い伝えをモチーフとした鍵立てとなっている。 アーサー王になった気分で外出できるステキアイテムなのだ!
■講評
SNSでバズりそうという点では最もポテンシャルを感じる作品でした。 現状でも十分ユニークですが、よりファンタジーとしてのクオリティを高めるために土台部分を着色するなどの加工を施すと、より魅力的になると思います。試験販売の結果も踏まえて、是非今後も改良を重ねてください!
■使用機器
3Dプリンター
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